こんな時代だからこそ、上を向いて「新しい生き方・楽しみ方」を発見しよう

毎年1月にお客様、お取引先の皆さまにお届けしているニュースレター「笑心一歩」をこちらに公開致します。

 

明るく楽しく「微笑みの心で一歩前進!」未来を元気に過ごせるレター

笑心一歩 2021年 新年のご挨拶

 

昨年は新型コロナウィルスが世界を覆いつくし、不安な日々を強いられました。業種によっては先を見通すことが出来ない厳しい状況に追い込まれています。弱い立場の人は更に弱くなり、強い立場の人は一段と強くなる極めていびつな構図であります。

国内企業の40%が非正規社員であり、昨年7月の政府発表では約130万人強の非正規社員が職を失いました。この状況は国内だけでなく世界的に強者と弱者の差が極端になってきており、思わしくない状況です。

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツの資産は日本円にして11兆2千億円と言われており、これは全米の低所得者層の国民1億3千万人(日本の総人口より多い)の全資産と同じです。たった1人の資産と1億3千万人の合計資産が同じです。

常識ではありえない貧富の差が生じています。日本でも財力のある企業がロビイストを雇い、政治力を使い多額な利益を得ています。その一方、町工場や零細企業はますます厳しい状況に追い込まれております。

このような自分第一、自社第一、自国第一主義の思考を改め格差の是正に努めない限り、平和で安全な世界になることはないでしょう。

 

昨今の世界情勢を見ると78億人の人口で8億人が飢餓で苦しんでいます。実に10人に1人が飢餓で苦しんでいるのです。毎日の食事もまともに摂れない生活、生まれて毎日が死ととなり合わせの人生なのです。

心が痛みますが、これが現実です。そして年間960万人が餓死してます。このような現状にコロナが警笛を鳴らしてくれたのだと私は思っております。

家族や身近な人間が尊い命を落としていく現状に、生かされている事がどれ程有難いことか、コロナがこの先どのように終息するかは誰にも分かりませんが、コロナから学んだ事は多くある筈です。

 

以前、ある本に「人間は絶体絶命に追い込まれた時に知恵が湧いてくる」とありました。コロナで大変な状況におかれている今こそ、知恵を絞り、何かにチャレンジして行く時であり、ものの見方、考え方次第で状況は変わります。

悲観的に考えるより、楽観的に考える人の方が人生を楽しむ事が出来、新しい道を切り開くことが出来る筈です。

今年の干支「辛丑(かのとうし)」の「辛」は「草木が枯れて生まれ変わろうとする時期」過程で「つらい」「からい」もありますが新しくなろうとしています。

「丑」は「種から芽が出ようとしている状態」を表し、曲がっていた物が伸びる。始める、結ぶ、つかむと言う意味があります。

2021年は、まさしく新しい時代につながる転換期とも言えます。

歴史を考えると一つ前の「辛丑」は60年前の1961年ですが、この年は坂本九さんの「上を向いて歩こう」の生まれた年です。日本の歌がアメリカで一位になったのは、いまだに「SUKIYAKI(英語名)」だけで敗戦国のイメージが濃かった日本にとって快挙でした。

コロナ禍でこれまでとは異なった年ではありますが、このような時代だからこそ「上を向いて」新しい生き方、楽しみ方を発見する一年にして参りましょう。

 

株式会社東海美商 代表取締役 美島二三生

2021年1月吉日 

 

 

ロビイスト:企業や圧力団体の利益を政治に反映させるために依頼を受け、政党・議員・官僚などに働きかけることを専門とする人々。米国議会のロビーなどで議員と話し合うという慣行から出来た語。

大企業になるとロビイストを何十人も雇っている場合も多数あります。例を上げると、前総理安倍首相が掲げた経済政策「アベノミクス」で3%の賃上げを企業に要請し国民に良い印象を与えたが、実はその見返りとしてロビイストとの交渉で法人税を下げる事となり、大企業は利益が増え、賃上げの出来ない企業は益々厳しい状況に追い込まれました。