思想のスイッチを切り替えて、幸せの花を咲かせましょう

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フランスの哲学者アランが「不幸は勘違いからくる」と言っておりますが、原因は「欲望の先に幸せがある」と考え「今求める欲望が実現出来たら幸せになれる」と勘違いするよう思考のメカニズムが作動し、私達が幸せになることを邪魔していると言われています。この考えは私にもよく理解できます。

私の付き合いのある著名人も、名声、権力、収入等々、私には及びもつかない程です。

我々一般人から見ると羨ましい生活をしているように見えますが、彼等と話すと戦場で脱げない重い鎧を着せられたようで「大変な人生だなー」「穏やかな時間はあるのかなー」と心配になります。

多くの収入と名声は得たが、その代償は多く、心労が強く伝わってきます。

最近都内の大学病院の心療内科でカウンセリングをしている親しい友人から聞いたところ、芸能人でうつ病或いはうつ病予備軍が4人に1名いると聞きました。

TVで見ている顔と職場を離れた顔が全く違うタレントのストレスは想像を絶する程です。しかしこれが現実です。私の知る限り、大富豪で心穏やかに幸せな人生を終えた人はほとんどいないように感じております。

報酬の9割は寄付し世界で最も貧しい大統領と言われた南米ウルグアイのムヒカ大統領は「貧しい人とは何も持っていない人のことではなく、もっと欲しがる人間のことである」と述べていますが、まさにこの言葉に真実が表されています。

本当の幸せは欲望の先にはなく「あなた自身の心のうちにある」と考える事が正解ではないでしょうか。

人間が幸せになるためには、生活の充実感、仕事の達成感、愛や信頼、家族の平和、心身の健康などが必要になりますが、これらはお金で買えると考えてしまいがちです。

しかし現実はお金では買えないのです。人間の欲望は無限であり、追えば追うほど心は貧しくなっていきます。

 「人間は幸せである最中はその尊さに気付かない」と何かの本で読んだことがあります。つまりお金で買うのではなく、今ある幸せを感じる心が重要だと言うことです。

 

幸せは特別楽しい時ではなく、ごく普通の暮らしが出来る事の中に本当の幸せがあると認識する思考を持つことが大切です。

この認識を確立することが出来れば私たちはより多く、より長く幸せを噛みしめながら人生を送ることになるでしょう。

「幸せな人生」を夢見るより、「今ある幸せは?」「自分にとって幸せとは?」を考え、今の手に入れている環境に感謝し「幸せに生きる」ことで、これからの人生に幸せの花を咲かせましょう。

株式会社東海美商 代表取締役美島二三生